平成16年度の活動方針


 

◆総会にて平成16年度の活動方針が承認されました。

今年度の活動においては、前年度の活動とその成果の状況を踏まえた方針を掲げ、積極的に活動を行うものとします。

 

 

 

1. 具体的な地区における地区計画の推進

 当協議会では、これまで、「山王まちづくり憲章」や「山王まちづくり協定(案)」の検討を行ってきた。また、よりよい山王のまちづくりを実現するため、勉強会参加者の発意から法的な根拠を伴う地区計画制度の勉強を進め、昨年度は、住民主体の地区計画提案制度とその体制づくりを確認し、山王地区全体の地区計画方針についての検討を進めてきた。さらに、一部の地区では、個別の具体的な地区計画の検討がすでにはじまっている。 これらの地区は、山王地区の地形上の特性から、池上通り沿道の商業地区とその後背にある住宅地区から構成されていて、現在までのところ、住宅地区側からの検討が進められており、今後商業地区側に対してのアプローチを必要としている。協議会としては、地区計画制度により、まちづくりが進められる体制を引き続き支援する。

 具体的な活動内容:

  ・地区計画区域内の地権者に参加を呼びかける。

  ・地区計画制度の内容について繰り返し周知を図る。

  ・検討区域における情報の集約を図る。

 

 

2. 池上通りの道路、商店街環境等の整備に関する情報発信

 都道補助28号線(池上通り)の拡幅問題は、当協議会発足時からの課題であり、関連する補助33号線も含め、これまでも研究班勉強会で議論を行ってきた。いうまでもなく、この問題は、地元に賛否両論があり、また、商業環境整備をはじめ、商業地域と第一種低層住居専用地域との相隣問題など、山王地区が抱える大きなまちづくりの課題となっている。一方、東京都では、平成15年度末の段階で、区部における都市計画道路の整備方針が発表され、補助28号線(池上通り)については、ジャーマン通り交差点より大森駅西口にかけての区間が第三次事業化計画優先整備路線として選定された。 このため、本区間については、平成27年度までに着手予定である。協議会としては、都市計画道路の事業推進の進捗状況に応じて、行政サイドへの情報提供を求め、地域への情報提供を行う。また、今回事業化路線から外れた区間については、活動方針1の項目とあわせ、検討する。さらに、山王への玄関口である駅前については、将来像の検討など、協議会としての提案を行うこととする。

 具体的な活動内容:

  ・行政サイドへの情報の提供を求め、地域に情報発信する。

  ・山王口の将来像について、協議会で検討を行う。

 

 

3. 山王の課題、再発見

  山王地区は、大森貝塚、山王遺跡や馬込文士村などの文化的、歴史的なものや闇坂に代表される坂や階段などが数多くあり、まちを訪れる来街者も多い。そこで、まち歩きを通じて、まちの良さを再発見するとともに、地区内には一方通行や細街路も多く、交通体系上、防災上の問題や課題も有していることから、これらの整理を行う。 また、駅周辺では、人と自転車が交錯する危険性や自転車、バイクの駐輪問題など、駐輪場の確保等を含め、協議会で再度検討を行うこととする。

 具体的な活動内容:

  ・山王地区でのまち歩きを行い、まちの良さの再発見と問題や課題の再確認、マップへのとりまとめを行う。

  ・自転車手押し区間の設定

  

 

4. 協議会活動の充実に向けた組織改革、広報周知活動の継続

 当協議会は、各町会、自治会、商店会の各代表者等を役員とし、山王地区一帯を対象としたまちづくりの組織である。近年、地域住民の有志の積極的な参加はあるものの、役員の参加はごくわずかという状況にある。昨年度は、各副会長へのヒアリングや役員へのアンケート調査を行った。勉強会参加者については、新たな参加者もあり、ゆっくりではあるが、協議会活動は広がりを見せている。そのような中で、今年度は、運営体制、規約の変更について検討することとする。 また、広報、周知活動については、従来からの勉強会開催のポスターに加え、昨年度は、ホームページの開設と山王まちづくりニュースの発行を行った。さらに、まちづくり展などの各種イベント等に参加し、今年度も引き続き広報周知活動の充実を図っていく。

 具体的な活動内容:

  ・協議会組織の検討

  ・運営体制、規約の見直し

  ・ホームページの内容充実

  ・山王まちづくり協議会ニュースの定期的な発行

  ・各種イベントへの参加